相手の心をそっと見守る

そっと見守る

コミュニケーションにおいて大切なことの一つは、
目の前の相手を「そっと見守る」ということです。

コミュニケーションのスタイルは人により違います。

・聴くのが好きな人
・語ることが多い方
・楽しく談笑する形
・悩みや問題にフォーカスするカウンセラーやセラピスト
・目標へフォーカスするコーチやコンサルタント

コミュニケーションの目的によっても、スタイルは変わります。
しかし、スタイルが違っていても、コミュニケーションが上手な
人に共通しているものがあります。

それは観察です。
NLP心理学では「キャリブレーション」と言います。

キャリブレーションは、
相手の言動、話し方や抑揚、姿勢などを見て・聞いて・感じます。
そこから、相手の中で何が起きているのかを見ていきます。

つまり、NLP心理学のキャリブレーションの基本は、
相手の中で何が起きているかに目を向けることです。
これが最も大切です。

NLP心理学は教えてくれます。
人の心と気持ちを学ぶ一番のポイントはフォーカスだと。
相手の中で起きていることにフォーカスする時、
いろいろなことが見えてきます。

・何に違和感を感じるのか。
・何が障害になているのか。
・大切にしている価値観は何か。
・どんなビリーフから始まった思考や言葉なのか。
・言葉の前提にあるものは何か。

など。

このように常に問を持ってフォーカスするだけで変わりますが、
その時に、NLP心理学で学ぶ、ビリーフ、前提などについて知っていると、より深く、相手の心と気持ちを察することができるようになります。

すると、目の前の相手のことをそと見守ることができるようになります。
この時、あなたのコミュニケーション能力は、1段も2段も高まっているはずです。

会話の深掘りと自己開示が心を動かす

人は心の中を見せた相手に心を開きます。

たとえそれが、「えいやっ」とがんばって伝えた場合でも同じです。
心を開いたから、心の中の本音を伝えることがある反面。

何かのきっかけで、心の中の深い話を語ることで、
語った相手に対して、心を開くということもあります。

つまり、自己開示することで、
自己開示した相手にたいして、心を開きやすくなります。

それを証明するエピソードとして、すでにお感じになっている方も
少なくないと思いますが、傾聴を使ったコミュニケーションが
分かりやすいかもしれません。

NLP心理学で学ぶスキルであり、セラピー・カウンセリングなどでは、
基本のコミュニケーションスキルとして、使用されています。

NLP心理学を学んだ方のコミュニケーション能力が高まる
一つの理由は、傾聴にあります。

聞く技術なのですが、技術以上の効果があります。
人は基本的に自分のことを話したい生き物です。

ですから、相手の話しやすい雰囲気を作りながら、
話を聴き続けていることで、だんだんとあまり人には
言わないような話をしてくれるようになります。

この時、お互いの心の距離が縮まっています。
その時、信頼関係を育むこともできているはずです。

では、その為にどうしたらいいのかということですが、
NLP心理学のスキルを使って解説すると、

1、相手にとって話しやすい雰囲気を作る
 (NLP心理学のラポールスキルを使います)

2、傾聴を使ってコミュニケーションを取る

3、話を聞きながら、会話を深堀りする
 (突っ込んだ話をしていく)

さらにこの時に、NLP心理学のクライテリアを大切にしてみましょう。
つまり、相手の価値観を肯定し、満たしていくことで、
より深いコミュニケーションをとることができます。

このようにNLP心理学を使うことで、
人の心や気持ちの理解を深め、動かすことができるように
なっていきます。

価値観を共有することで打ち解けやすくなる

コミュニケーションで大切なポイントをおさえていますか?

人の心を掴む、惹きつける、動かすには、
このポイントを押えているかいないかで、大きな違いが生まれます。

そのポイントとは、
「相手の価値観を共有できるか、大切にできるか」
です。

NLP心理学では、クライテリアというスキルを学びます。
質問をすることで、相手にとって大切なことを明確にできます。

例えば、コミュニケーションを取っていて、
「ああ~、この人は仕事において、働きがいを大切にしているな」
「この人は、自分の利益よりも、人の喜びを大切にしているな」
「人間関係において、直接のコミュニケーションを大切にしているな」

など、相手にとって大切にしていることを会話の中で、
聞いたり、感じたりしたことはありませんか?

あるという方も、まだ良くわからないと言う方も、
是非、相手が何を大切にしているか?ということを
意識するだけで、より気づきやすくなります。

そして、NLP心理学のクライテリアを使うことで、
より分りやすくなります。次のように行ないます。

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NLP心理学のクライテリアの例
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「仕事で大切にしていることは何ですか?」
「仕事を進める上で何を大切にしていますか?」

このように、NLP心理学では教わります。

人は、自分の大切にしている価値観=自分自身という
無意識の認識を持っています。

ですから、自分の大切にしている価値観を肯定されることは、
自分自身の存在を肯定されていると同じ意味を持ちます。

あなた自身も、自分の大切にしている目標や考え方などを
肯定される、受け入れられる経験をお持ちかと思います。
その時に、どのようにお感じになりましたか?

相手に対して、好意的な感情をお持ちになったかも知れませんし、
少なくとも、マイナスの感情はなく、プラスの反応をしたと思います。

それを相手にも行うことで、人間関係やコミュニケーションが
円滑になり、相手の心を動かしやすくなります。

NLP心理学のクライテリアでは、その為に必要な言葉のかけ方、
相手のクライテリアの満たし方、考え方などを学ぶことができます。

人は自分の心を満たしてくれる人に心を開く

相手の心を満たすと、人間関係を深く築くことができます。

NLP心理学では、自己重要感について学びます。
自己重要感とは、人の自分の存在に対する承認の欲求を指します。

・自分の存在を他者に認められたい。
・自分で自分の存在を認めたい。

ところが、自分で自分の存在を肯定できる人は多くありません。
むしろ、否定してしまう方は少なくありません。

コミュニケーションで相手に認められた経験を思い出すと分かります。
それだけで、相手に対して好印象を抱きます。
関係を築きやすくなる瞬間です。

つまり、人は自分を認めてくれる人間に対して、好意をもちます。
言い方を変えれば、コミュニケーションで信頼関係を築く。
その為に、相手の存在を肯定します。

NLP心理学では、ラポールを築くために自己重要感を満たします。
それだけでは、人間関係が深く築けるとは限りません。
しかし、人間関係を深く築くための土壌はできます。

なぜならば、コミュニケーションを取りやすい状態が出来ているからです。

ただし、NLP心理学で自己重要感を満たすということは、相手の心を満たすことです。
相手の気持ちを考えることが重要ですので、心を込めたコミュニケーションが大事です。

相手にどのような気持ちになって貰いたいか?
それを考えるだけで、あなたの思考・行動が変わります。
関わり方も変わりますので、コミュニケーションが変化します。

自己重要感を満たすことは、ある意味でもてなしなです。
気持ちをこめて、相手の心を満たしましょう。

段階的に信頼関係を深めていく方法

コミュニケーションに自身のない人でも、段階的に深い信頼関係を築ける。

NLP心理学では、信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルを学べます。
具体的には、ラポールスキルと言います。
ラポールスキルは、実践していけば、だんだん上達します。

この時に、単純接触の法則と段階的な方法を使いましょう。
NLP心理学で学ぶラポールスキルの効果をかなり高めます。

◯単純接触の法則。

 ・人は会えば会うほど好きになる。と心理学では言われています。
  長い時間を一回過ごすより、短い時間で数回の方が親近感が生まれます。
  (特殊なケースは除きます。)

コミュニケーションが苦手なら、接触回数を増やします。
目を合わせた挨拶程度を繰り返すだけで、もう少し話せる下地ができます。

NLP心理学のラポールを意識してコミュニケーションします。
接触回数も大切にします。信頼関係を意識したコミュニケーションを
何度も取るならば、確実に深い信頼関係を築くことができます。

◯段階的な方法。

接触回数を意識してコミュニケーションを取ったとします。
毎回、コミュニケーションの質を高める方法があります。

人の気持ちや感性は育ちます。
毎回、段階的にコミュニケーションの質を高めます。

例えば、始めは挨拶。次は挨拶+笑顔。
その次は、プラスで一言話す。その次は雑談を少し交える。
この繰り返しの中で、自己開示なども加えるなど。

このように、段階的にコミュニケーションを取ることができます。
自分自身もコミュニケーションを取りやすくなります。
相手も、会う度にコミュニケーションを取りやすいと感じます。

このように、NLP心理学のラポールと単純接触や段階的な方法を使います。それだけで、コミュニケーションで深い信頼関係を築くことができます。

コミュニケーションをデザインしましょう。

人は誰から学びたい・買いたい・信じようと思うか?

「目の前の人に選ばれる存在になる」

こんな光景を見たことはありませんか。

・同じ商品を同じ値段で販売しているのに選ばれる店。
・同じ商品を他社よりも高い値段で販売しているのに選ばれる店。
・あまり心の開かない人から信頼されている人。
・同じ会社の同じサービスの説明なのに、指名が来る。
 (あなたから話が聞きたいの)

こういういことはあたり前に起きています。
そして、あなた自身も相手を選んだ経験があるかもしれません。
起きているのは、選ぶ側の気持ちです。
「あの人から」という気持ちが生まれています。

何が起きているかを知ることで、あなたの人生に取り入れて使えます。
人間関係を深く築くことができます。その為に、起きていることの理解が必要です。
何が起きているのかをNLP心理学を軸に考えていきます。

NLP心理学では、ラポールについて学びます。
ラポールとは信頼関係のことです。
人は信頼している相手の話を受け入れます。

同じ話を聞くにしても、知らない人の話をそのまま鵜呑みにしません。
しかし、親しい人間の話はそのまま受け入れがちです。
信頼関係を築くことで、この人なら大丈夫。という気持ちが生まれます。

冒頭のような光景の背景には、NLPのラポールがあります。
選ばれる人に共通しているのは、相手の頭の中に信頼する気持ちが生まています。
NLP心理学では、信頼関係を気づくためのスキルを学ぶことができます。

お客様から選んで頂ける。
人から信用される。
人から信頼される。
あなたから学びたいといわれる。
あなたと関わりたいと言われる。

こういう現象が生まれる背景には、信頼関係が存在しています。

NLP心理学のラポールを意図的に築きましょう。
それだけで、人の心が動きます。