NLPと心理学の関係~自己啓発

NLPと心理学の関係を考える際に、「自己啓発」をはずすわけにはいかないでしょう。
今、コミュニケーション心理学の注目分野としてNLPが人気を博しているのは、自己実現するためのテクニックとして応用が利くということに他なりません。

NLPを学ぶことによって、他者とのコミュニケーションを濃密で有効なものにすることが出来るのと同様に、自分とのコミュニケーションも大幅に改善されていくようになります。自己との対話の中で、自分の気持ちをコントロールする術を身に付けることは、大きなメリットなのです。

自分を成功する方向に向けることが出来るということは、成功の前提として欠かせません。
身近なところでは、NLPによって速読やフォトリーディングが可能になると言われていますし、コミュニケーションスキルを磨くことで、ビジネスでの成功もつかめる可能性が高まります。

コミュニケーション心理学の一分野であるNLPは、もともとはセラピストのクライアントに対するアプローチ方法を体系化したものだったのですが、1980年代後半の「第二世代NLP」で、適用範囲を個人にまで広げ、交渉、セールス、教育、健康面などの分野で、他者とのコミュニケーションツールとしても活用されるようになりました。

現在では「第三世代NLP」として、システム全体的な見解を取り入れ、アイデンティティ、ビジョンやミッションに関連する項目や相互作用、自己啓発といったようなより高いレベルに着目するようになり、適用範囲も、組織や文化などへと広がって来ています。

NLPと心理学の関係~カウンセリング

NLPは、天才と言われたセラピスト3人の患者に対するアプローチ手法を研究、分析、体系化することによって開発されました。それ故、NLPはカウンセリングやセラピーでもラポールを構築する有効な手段としてセラピストの方の受講者が後を絶えません。

NLPのセラピーにおける前提として、ラポールの構築が重要であるということは以前にも述べましたが、「ポジション」を意識することが同様に重要となります。心理学や人とのコミュニケーションにおいては、3つのポジション(知覚位置)があります。

第一ポジション・・・自分の視点
第二ポジション・・・相手の視点
第三ポジション・・・第三者の視点

この3つのポジションを意識し、「相手の視点」から「自分」を見たり、「第三者の視点」から「二人の関係」を見たりする、ポジション・チェンジを行うことによって、問題解決の糸口を探るテクニックがあります。

同様な心理学テクニックのひとつに「リフレーミング」という方法があります。
有名な例ですが、コップに水が半分入っている時、「半分しか入っていない」というフレームと「半分も入っている」というフレームでは物事の感じ方が異なってきます。ネガティブに捉えている事柄も、違った視点から見ればポジティブな事柄として認識できるという方法です。

NLPのリフレーミングは、出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、人生における選択の幅を広げ、どのような出来事にも必ずプラスの意味があることを教えてくれます。