NLPと心理学の関係~ペーシング

NLPや心理学セラピー、心理学カウンセリングではラポール(信頼関係)の構築が重要だとご紹介しました。
そのラポールの構築に有効な心理学テクニックのひとつが「ペーシング」と呼ばれる心理学テクニックです。

ペーシングとは、相手の話し方や状態、呼吸などに自分を合わせることを指します。
会話の際に相手の話し方を合わせるとき、声の調子やスピード、大小、音程の高低、リズムなどに注目し合わせていきます。

人間は自分と共通点があると感じると無意識に好感を抱くようになります。この習性を利用したペーシングを行うことで、相手に安心感を与え、ラポールを構築することが出来るようになるわけです。

同様にラポールの構築に有効な心理学テクニックとして、「バックトラッキング」という心理学手法があります。

バックトラッキングとは、相手の言ったことを返すことで、日本語では「オウム返し」とも言われています。しかし、オウムのように一字一句同じ言葉を返すのではなく、相手の使った言葉や表現を出来るだけ使うようにして返していきます。

バックトラッキングには3つの方法があり、(1.)相手の話した「事実」を返す。(2.)相手の話した「感情」を返す。(3.)相手の話を要約して返す、という3つです。

一般的なのは、(1.)の相手の話している事実を反復して返すという方法ですが、話しの中で相手が自分の感情を表す言葉を発した際、例えば「悔しかったんですね」など、(2.)の相手の感情表現を返すと相手とのラポールはより構築しやすくなります。また、話しが長くなった場合は、じっくり話を聞いた後、話がひと段落ついた時に、(3.)の話の内容を要約して返してもいいでしょう。