心理学と一言で言っても、現在では様々な種類の心理学があります。
例えば、精神に不調を来した人々の理解および援助を指向する「臨床心理学」、科学的経験主義の立場から観察・実験によって探求を推し進めようとする「実験心理学」、心を脳という情報処理装置と解釈する「認知心理学」、人文科学・哲学からアプローチする「人間性心理学」など。
こうしたものに加えて、人と人との相互作用, 「社会」の中での人の行動について研究する学問として「社会心理学」というものも研究されてきています。社会における個人の行動、集団行動、組織における人間行動、ジェンダー(性)や偏見など文化的歴史的に規定された人間行動の研究、マスメディア研究など、心理学はあらゆる分野に応用されています。
神経言語プログラミング(NLP;Neuro-Linguistic Programming)と呼ばれるものも、コミュニケーション心理学の一分野として注目を浴びています。
NLPとは、1970年代にアメリカ・カリフォルニア大学の若き天才、リチャード・パンドラーとジョン・グリンダーが、心理学と言語学、サイバネティクス理論やシステム論を基に、「3人の天才セラピスト」のアプローチ手法を分析、体系化することによって開発されました。
NLPは『ことばの使い方』や『ノンバーバル(非言語)の使い方』、そして、『無意識の活用の仕方』を科学的に分析、体系化し、実践的な方法論として成熟を重ね、広く一般に活用されるようになってきたものです。