NLPセミナーでNLPと心理学

NLPはコミュニケーション心理学の位置分野ですから独学で学ぶよりも、NLPトレーナー主催のNLPセミナーを受講して学ぶのが一般的です。NLPはコミュニケーション・スキルのトリセツ(取扱説明書)のようなものですが、やはり習得には実地訓練や、自身で体験することが近道です。

しかし、NLP習得に心理学セラピーや心理学カウンセリングを個別に体験するというのは、費用的にも時間的にも難しいものがあります。そこで、NLPセミナー受講によって、少しでも実地訓練に近い体験をしていくのがNLPを学ぶ上での最良の方法だといえるわけです。

心理学テクニックや、コミュニケーションスキルは独学で本を読んだり、ペーパーテストを受けるだけではなかなか身についていかないものです。心理学やコミュニケーションは、相手となる人間がいて初めて成り立つものです。人間相手ですから、机上の論理だけでは理解しにくいということはおわかりいただけると思います。そこで、NLPを学ぶためには、NLPセミナーを受けることが必要になるというわけですね。

NLPは心理学、コミュニケーション、ビジネスなど幅広い分野での応用がされていますが、そうした際にもセミナーで学べる具体的な方法論やテクニックは欠かせません。頭では理解できても、それを実行するとなれば話は違ってきます。具体的な方法を知ることによって初めて身に付けることができるものなのです。NLPと心理学、奥の深いものですね。

NLPとビジネスの関係

NLPがコミュニケーション心理学の最先端を行く理論体系であることから、ビジネスに応用できる部分が多いことでも人気となっています。今回はNLPとビジネスの関係についてまとめてみましょう。

[NLPに期待できる効果]
まずはNLPに期待できる効果について箇条書きしてみましょう。

◆他者に対する影響力を劇的に高める
◆こころのしくみの理解
◆成功者に共通する『気づき』の能力を高める
◆短い時間で信頼関係を築く
◆自己マネジメント
◆ビジョンの構築
◆成功者の思考パターンや行動パターンを身につける
などなど。

このようにみてくると、NLPがビジネスに応用できるのは至極当然のように思えてきますね。現代のビジネスで重要なのはコミュニケーション能力とそれに裏打ちされた信頼構築能力です。いかにスピードを持って信頼を勝ち得るかが、ビジネスの成に直結しているのです。

このようにNLPをビジネスに応用する方が徐々に増えつつあります。

心理学やコミュニケーションというと、リアルなビジネスでは役に立たないと考えられる方が少なくないようですが、ビジネスは人と人とのつながりだという基本に立ち返れば、NLPがビジネスに応用できるのは至極当たり前のことなのです。

「所詮、NLPなんて小手先のテクニックではないのか?」と思われている方もいらっしゃるでしょう。確かに、NLPを学んだからといって、全てのビジネスが成功するわけではありません。NLPは即効性のある秘策ではありませんが、NLPを学ぶことでプラスになることはあれ、マイナスになることはほとんどない有用なテクニックだと思います。

閑話休題~信ぴょう性と信頼性

今回はNLPや心理学から少しテーマを離れて、『信ぴょう性』と『信頼性』の共通点、違いについてみていきましょう。

NLPや心理学ではラポールといわれる信頼関係が重要視されます。セラピストとクライアントの間にラポールがなければコミュニケーションが成立せず、いかなる言葉も相手に伝わらない、もしくは伝わりにくいと考えます。

これは日常生活やビジネスでも変わりません。

信頼している人の言葉は理解し、納得することができます。例え自分と違う意見であっても尊重し、受け入れることが出来ます。しかし、信頼していない人の言葉であれば自分と違う意見であれば拒絶し、例え正しい意見であっても受け入れがたいと感じてしまいます。

こうしたことを表現する言葉に”信ぴょう性”という言葉があります。
信ぴょう性とは、『人の言葉などに対する、信用できる度合。信頼性。 』(weblio辞書|三省堂大辞林より)と解説されています。人の言葉に対する信頼性ということですね。

信ぴょう性は多分にその言葉(情報)を発した人の信頼性に依存するところが大きいと考えられます。例えば、大学の教授が発した意見とネットで匿名で発信された情報では信ぴょう性に大きな違いが出てきます。どちらの意見が正しいかという判断を言葉を発した人間の信頼性で判断するのが信ぴょう性といわれるものです。

少し話がずれてしまいましたが、信頼を構築することにより、言葉に信ぴょう性が生まれ、効果的なコミュニケーションが図れるのではないでしょうか。

身近な心理学~ハロー効果

NLPやNLPセミナー、心理学などというと『アカデミック過ぎて、一般の人には関係ないんじゃないの?』と思われる方も少なくありません。しかし、心理学は身近なところにもたくさんあるんですよ~。

そこで今回は身近な心理学として、『ハロー効果』をご紹介したいと思います。

「ハロー効果(Halo effect)」
ハローといっても、”こんにちは”のハロー(Hello)ではありません。ハロー効果のハロー(Halo)は、「後光が差す」というときの後光、聖像の光背や光輪のことです。

心理学におけるハロー効果とは、『ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと』(コトバンクより引用)です。つまり、後光が差すとまぶしくてしっかりと見ていられないということを比喩したもので、後光効果とか光背効果とも呼ばれます。

簡単な例で説明しましょう。

有名大学を卒業している人が社会に出てビジネスマンとしても優れているかどうかは本来関係ないことですが、実際に確認したわけでもないのに、優れたビジネスマンだと思ってしまう(評価する)ということがあります。

また、英語ができることと仕事ができることは本来関係ないことですが、英語のできる人を優れたビジネスマンだと思ってしまうというケースなどがこのハロー効果の例です。

他にも難関大学を卒業した人が、人格的にも優れていると思ってしまうなど本来関係ないことをイメージしてしまうというありがちな心理を表したものです。

NLPと心理学の関係~交流分析#2

前回に引き続き、NLPと心理学の関係について、交流分析の紹介を行っていきます。交流分析も心理療法の一つですが、NLPとはどのような関係があるのでしょうか。

簡単に交流分析(対話分析)のことを説明すると、交流分析はTA(Transactional Analysis)と呼ばれ、アメリカの精神分析医エリック・バーンにより1957年に開発され人間行動に関する1つのまとまった理論体系であり、それを応用した心理療法のことです。

[交流分析の概要]

交流分析の基礎理論は以下の3つの基本前提と4つの分析から成り立っています。

◆3つの基本前提

(1.)ストローク

人間として成長していくために、必要不可欠な心身の栄養物-接触とか声かけなど-である。

(2.)時間の構造化

人生および1日をどのように過ごしているかに気づくもので、ストロークと関連をもっている。

(3.)基本的構え(対人関係の4つのあり方)

自分と他人との関係において一定の構えをとることに気づくもので、ストロークと関連を持っている。

◆4つの分析

(1.)自我状態の分析

“今、ここ”の自分がどのような状態(考え方・感情・態度・行動)であるかに気づくための分析。

(2.)交流パターン分析

自分が相手の人と、どのようなかかわり(コミュニケーション)の仕方をしているかに気づくための分析。

(3.)ゲーム分析

自分でも知らず知らずのうちに、繰り返しとってしまうマイナスの行動パターンに気づくための分析。

(4.)人生の脚本分析

私たちの人生を一つのドラマとして捉え、それぞれの人がその人なりのドラマの脚本をもっていると考え、自分はどのような脚本をもっているかに気づくための分析。

NLPと心理学の関係~交流分析#1

心理学に興味を持っている方はご存知かもしれませんが、今回は『交流分析』についてご紹介しましょう。

交流分析(対話分析)とはTA(Transactional Analysis)と呼ばれ、アメリカの精神分析医エリック・バーン(Eric Berne)により1957年に開発され、人間行動に関する理論体系、コミュニケーション理論およびそれを応用した心理療法のことです。ちなみにエリック・バーン氏は精神分析の創始者であるフロイトの弟子でもあります。

交流分析の目的は……
1.自己理解
自己理解、自己コントロールを可能にし相手をより理解することができるようになること。

2.自律性
自分の思考・感情・態度・行動に責任を持てるようになること。

3.親密さ
温かく、率直な、誠実な人間関係を持てるようになること。

[自我状態の分析…PACモデル]
P(Parent;親のような自我状態)の自我状態は、身近な大人(親)の影響を取り入れた状態で、道徳的・批判的・偏見的な面(CP:Critical Parent;批判的P)と保護的・養育的で過干渉・おせっかいな面(NP:Nurturing Parent;保護的P)を持ちます。

A(Adult;成人のような自我状態)の自我状態は、成人としての状態で、現実を冷静に認識し構成力により主体的判断をする面とビジネスライクすぎたり冷たい感じの面を持ちます。

C(Child;子供のような自我状態)の自我状態は、子供時代の感情的体験や思考が再現されるような状態で、明るく・天真爛漫で自己中心的・わがままな面(FC:Free Child;自然なC)と従順・素直で消極的で依存的な面(AC:Adapted Child;順応のC)を持ちます。

閑話休題~信頼獲得の重要性

マーケティングではCS(顧客満足)ということが重要視されます。

「CS(Customer Satisfaction)」は、「お客様第一」、「顧客本位」、「消費者指向」、「クライアント・ファースト」等の言葉を用いて、昔から商売の基本とされてきました。しかし現在のように市場の拡大が見込めないこと、顧客の嗜好は激しく移り変わることから改めて、顧客の声を聞き、求めるものを的確に提供して、顧客満足が得られるようにしなければ安定的な事業が難しいと認識されています。

このようにCS活動が徐々に浸透している一方で、その取り組みが表層か的なものに止まり、形骸化しているケースも数多く見られます。CS(顧客満足)が単なる目標やキャンペーンでだけで終ったり、ホームページにお客様相談窓口を設けただけというケースも。

また、最近の企業の不祥事を見るにつけ、顧客の声を本当に聞いているのか疑わしい事例も少なくありません。ひどい場合には顧客からの信頼を失い、その多くが経営危機に陥っています。

そうした一方で徹底したCS活動を推進し、成功を収めている企業もあります。市場が縮小傾向にある中でも、アフターサービスを含めたトータルな顧客管理によって顧客の嗜好を確実に捉え、それに基づく差別化したサービスを提供し続けたことから、顧客の信頼を得て、顧客の囲い込み、リピーターの獲得に成功している事例もあります。

顧客に満足を与えて信頼をいかに得るかに、事業の成否がかかっていると言っても過言ではありません。

NLPと心理学の関係~ラポールの重要性

以前にも一度ご紹介した『ラポール』の重要性について改めてご紹介しましょう。
コミュニケーションの前提として、心理学では二者間のラポール(信頼関係)が重要だと考えるのですが、NLPにはこのラポールを構築するテクニックが汎用的な方法論として体系化されています。

NLP心理学においては、コミュニケーションの基本が「ラポール」だと考えられています。心と心が通い合っている状態がラポールと呼ばれます。当然ラポールとは相手がいてこそ初めて実現するものであり、互いの信頼があってはじめて成立するのです。

ラポールを築くためには、まず相手をよく観察することです。

相手との信頼関係があって初めて本音でのつきあいができ、自分をオープンにすることができます。両者の間に信頼がなければ相手とのコミュニケーションに不信感や不安が生じます。親密になるのを避け、結果的に双方がオープンになることはありません。

信じている相手に信頼されるには、自分自身を信じていることが大前提です。自分を信じていなければ、相手から信頼されることはありません。しっかりとしたラポールを構築するためには、何よりもまず自分自身とのラポールが不可欠なのです。

NLP心理学では、二者間のコミュニケーションと信頼関係が基本になります。つまり、NLPでは信頼関係を築くことができなければ先に進めないということですね。NLP心理学の基本がラポールの構築にあるといえます。

NLPと心理学の関係~心理学の種類

そもそも論ですが、心理学とは何をするものなのでしょうか。今回は心理学にスポットを当ててみたいと思います。

一言でいうと、心理学とは「心」がどうなっているのか、心と呼ばれるものの様々な働きである心的過程と、それに基づく行動を探求する学問のことです。現在の心理学は、科学的経験主義から観察・実験によって探求しようとする『実験心理学』と精神に不調を来した人々の理解および援助を指向する『臨床心理学』に分けられます。実験心理学における代表的な心理学が、心を脳という情報処理装置と解釈する認知心理学です。一方、臨床心理学では、人文科学・哲学からアプローチする人間性心理学です。

心理学は古代ギリシャのアリストテレスの時代の「哲学」から生まれたと云われますが、心理学が1つの独立した科学分野として創成されたのは、19世紀後半にドイツのヴィルヘルム・ヴントがライプチヒ大学にて心理学専門の研究室を構えた時だとされます。当時の心理学は「心はいくつかの要素でなっている」という構成主義からスタートしています。

その後、構成主義から有名なパブロフの条件反射の実験を使って、「心は全部条件反射で説明できる」という、行動主義の時代が訪れます。

そして、現在の心理学は実証主義がベースとなっています。現代の心理学は、とにかく実証しよう、というのが中心的な考え方です。この実証主義も研究が進むうちに、脳と心の関係を考える心理学から、心のみに目を向ける心理学、その周りを取り巻くものに目を向ける心理学など細分化されています。

NLPと心理学の関係~フロイト

今回は心理学の勉強として、「フロイト」という人物を通して心理学を勉強していきましょう。
まず、フロイトの人となりですが、「ジークムント・フロイト」(1856~1939)は、オーストリアの精神分析学者です。彼の提唱した数々の理論は、のちに彼の弟子たちによって後世の精神医学や臨床心理学などの基礎となったのみならず、20世以降の文学・芸術・人間理解に広く甚大な影響を与えています。

フロイトは、人間の心理は正常か異常かを問わず一つの原理で動いており、人の行動には無意識的な要素が作用していると考えました。彼の「力動論」はエネルギー保存の法則を元にしているとも言われ、患者の症状は無意識に抑圧された内容の形を変えた表れであると考えました。しかし、フロイトの「性的一元論」は、彼の生きた時代の抑圧的な時代背景を考慮に入れて捉えなければならないでしょう。

しかし、フロイトが「精神の病理」という分野に大きなスポットライトを当てた業績は紛れも無い心理学の事実です。

彼の理論から、人間の無意識という分野や心理学の諸派が発生していったわけですから、心理学は彼無しでは成立しえなかったともいえます。少なくとも彼がいなければ、今のような心理学の発展は時期が遅れたか、別の形になっていたかもしれません。フロイトの「性的一元論」は、現代の心理学では違和感を感じることも少なくありませんが、人が意識しないところに人を動かす何かがあることを発見した功績はフロイトにあるのではないかと思います。

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